スタッフブログ・家づくりコラム
収納があるのに片付かないのはなぜ?「どこで使うか」で考える収納と間取りの工夫
2026.11.30

「収納は十分にあるはずなのに、リビングに物が出しっぱなしになっている」「クローゼットには余裕があるのに、洋服やバッグが片付かない」。このような悩みはありませんか?
家づくりでは、収納スペースの広さや数に注目しがちです。ウォークインクローゼットやシューズクローク、パントリーなど、収納を充実させれば家の中が片付くと思う方も多いでしょう。
しかし、実際に暮らし始めると、収納があるにもかかわらず物が散らかってしまうことがあります。
その原因の一つは、収納する場所と物を使う場所が離れていることです。
例えば、リビングでよく使う書類や文房具を、2階のクローゼットに収納していたらどうでしょうか。使うたびに取りに行くのが面倒になり、結局リビングのテーブルや棚に置きっぱなしになってしまうかもしれません。
また、帰宅後にバッグや上着をしまう場所が玄関から遠ければ、ソファやダイニングチェアに置いてしまうこともあるでしょう。
このように、片付けが苦手だから物が散らかるとは限りません。そもそも、片付けにくい収納計画になっている可能性もあるのです。
「どこにしまうか」より「どこで使うか」が大切
使いやすい収納を考えるときは、まず物を使う場所を基準にしてみましょう。
例えば、掃除機は家の中を掃除するために使いますが、どの部屋で使うことが多いでしょうか。リビングを中心に掃除するなら、リビングの近くに収納できる場所があると便利です。
同じように、毎日使うバッグは玄関やリビングの近く、料理に使う調味料や調理器具はキッチンの近く、タオルや着替えは洗面所や脱衣室の近くに収納すると、使うときも戻すときもスムーズになります。
収納場所を決めるときは、物の種類だけでなく、使う頻度や使うタイミングも考えることがポイントです。
毎日使う物は、手に取りやすく戻しやすい場所へ。季節用品や使用頻度の低い物は、普段の生活動線から少し離れた収納へ。このように使い分けることで、収納スペースを無駄なく活用しやすくなります。
場所別に考える「使う場所にしまう」収納アイデア
リビングには家族がよく使う物の収納を
家族が集まるリビングは、家の中でも特に物が集まりやすい場所です。リモコンや文房具、書類、充電器、おもちゃなど、さまざまな物が持ち込まれます。
これらを別の部屋にしまう計画にしてしまうと、使った後に戻すのが面倒になり、テーブルやカウンターの上に置きっぱなしになりがちです。
リビングには、日常的に使う小物をしまえる収納を設けておくと便利です。引き出しや扉付きの収納であれば、細かな物をまとめてしまうことができ、急な来客時にもすっきりとした空間を保ちやすくなります。
また、子どものおもちゃをリビングで使う家庭なら、遊ぶ場所の近くに収納スペースを設けるのがおすすめです。子ども自身が片付けやすい高さや、出し入れしやすい収納方法を考えることで、自然と片付ける習慣にもつながります。
キッチンは調理や配膳の動きに合わせる
キッチンでは、調理器具や食器、食品、日用品など、多くの物を使います。
収納を考える際は、単に収納量を確保するのではなく、調理中の動きをイメージすることが大切です。
よく使うフライパンや鍋はコンロの近く、食器は配膳しやすい場所、食品のストックはパントリーなど、使うタイミングに合わせて収納場所を決めると、家事の効率が上がります。
特にパントリーは、食品や飲料、日用品などをまとめて保管できる便利な収納です。ただし、キッチンから離れすぎていると、必要な物を取りに行く手間が増えてしまいます。
キッチンの広さや家事動線を考えながら、使いやすい位置に収納を計画しましょう。
玄関には外出時と帰宅時に使う物を
玄関は、外出と帰宅のたびに使う場所です。靴だけでなく、上着やバッグ、傘、帽子、子どもの外遊び用品など、意外と多くの物が集まります。
これらを玄関から離れた場所に収納していると、帰宅後に物を置きっぱなしにしてしまう原因になります。
そこでおすすめなのが、シューズクロークや玄関収納の活用です。靴だけでなく、傘やレインコート、ベビーカー、アウトドア用品なども収納できるようにしておくと、玄関をすっきり保ちやすくなります。
また、上着を掛けられるスペースを設けておけば、帰宅後すぐに収納でき、リビングに持ち込む物を減らすことにもつながります。
洗面所や脱衣室にはタオルや着替えを
洗面所や脱衣室では、タオルや下着、パジャマ、洗濯用品などを使います。
これらを別の部屋に収納していると、お風呂に入る前後に何度も移動することになり、毎日の小さな手間が積み重なります。
洗面所や脱衣室の近くに収納棚やリネン庫を設けておけば、タオルや着替えをすぐに取り出せます。洗濯機の近くに洗剤やハンガーを収納するスペースをつくるのも便利です。
洗う、干す、しまう、着替えるという一連の動きを考えて収納を配置すると、洗濯や身支度の負担を減らしやすくなります。
収納を増やす前に、家族の生活動線を見直す
片付けやすい家をつくるためには、収納の数だけでなく、家族が普段どのように家の中を移動しているかを考えることも大切です。
例えば、帰宅後に玄関からリビングへ直行する家庭なら、玄関からリビングまでの間にバッグや上着をしまえる場所があると便利です。
洗濯物を洗面所で洗い、室内干しをして、各部屋のクローゼットにしまう家庭なら、洗濯動線上に一時的に衣類を置けるスペースがあると家事がスムーズになります。
家族の生活習慣によって、使いやすい収納の位置は変わります。間取りを考える段階で、朝起きてから出かけるまで、帰宅してから寝るまでの行動を具体的にイメージしてみましょう。
また、家族全員が使う収納は、誰でも場所が分かり、簡単に出し入れできることが重要です。収納する人と使う人が異なる場合もあるため、家族みんなが無理なく片付けられる仕組みを考えることが、きれいな状態を保つポイントになります。
収納スペースは広ければよいわけではない
収納を増やすことは大切ですが、広ければ広いほど使いやすいとは限りません。
大きな収納をつくっても、どこに何をしまったのか分からなくなったり、奥にしまった物を取り出しにくくなったりすることがあります。収納スペースが広すぎることで、使わない物までため込んでしまうケースもあります。
大切なのは、収納する物の量や大きさ、使う頻度に合ったスペースを確保することです。
例えば、日常的に使う物は出し入れしやすい場所に、季節家電や来客用の布団など使用頻度の低い物は、別の場所にまとめて収納するなど、役割を分けると整理しやすくなります。
また、棚の高さを調整できる可動棚を採用すれば、収納する物の変化にも対応しやすくなります。子どもの成長や家族構成の変化も見据えながら、柔軟に使える収納を考えておきましょう。
注文住宅だからこそ、暮らし方に合わせた収納を
注文住宅の魅力は、家族の暮らし方に合わせて間取りや収納を計画できることです。
収納を考えるときは、まず現在の住まいで不便に感じていることを振り返ってみましょう。よく物が置きっぱなしになる場所や、使うたびに別の部屋まで取りに行っている物があれば、そこに収納計画を見直すヒントがあります。
「収納をもっと増やしたい」と考える前に、「何をどこで使っているのか」「使った後にどこへ戻すのか」を整理してみることが大切です。
エステージでは、ご家族のライフスタイルや日々の家事動線を伺いながら、暮らしやすい間取りや収納をご提案しています。玄関収納やパントリー、ファミリークローゼットなど、住まいに取り入れたい収納についても、実際の暮らしをイメージしながら検討できます。
収納スペースがあるのに片付かないという悩みは、収納の場所や使い方を見直すことで改善できるかもしれません。
これから注文住宅を検討する方は、収納の広さだけでなく、物を使う場所や家族の生活動線にも注目してみてください。毎日の片付けが自然と楽になる、家族みんなにとって使いやすい住まいを考えてみませんか。