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後悔しないパントリー選び

2026.04.13

 

 

食品や日用品のストックをまとめて収納できるパントリーは、注文住宅で非常に人気の高い設備です。「とりあえず付けておきたい」という声も多く、プランの初期段階から検討されることが少なくありません。

しかし、実際に住み始めてみると「思ったより使いにくい」「物が増えすぎて管理できない」と感じるケースも多くあります。パントリーはあれば便利な空間ですが、計画の仕方を間違えると、ただの物置になってしまう可能性があります。

重要なのは、広さや有無ではなく、「どう使うか」が明確になっているかどうかです。

 

 

目的が曖昧なまま作ってしまう

 

パントリーで失敗する最も多い理由は、用途が曖昧なまま設置してしまうことです。食品ストックを入れるのか、日用品もまとめるのか、それともゴミ箱や家電も置くのか。目的がはっきりしていないと、収納の仕方が定まらず、次第に物が溢れていきます。

結果として「とりあえず置く場所」になり、何がどこにあるのか分からなくなります。収納は用途が決まって初めて機能します。パントリーも例外ではありません。

 

 

動線から外れている

 

パントリーはキッチンとセットで考えるべき空間です。しかし、間取りの都合で少し離れた場所に配置されているケースも見られます。

キッチンから遠いパントリーは、使うたびに移動が発生します。料理中に何度も往復するのは想像以上にストレスになります。結果として、よく使うものはキッチンに出しっぱなしになり、パントリーは使われなくなっていきます。

便利に使うためには、「ついでに立ち寄れる位置」にあることが重要です。わざわざ行く場所は、次第に使われなくなります。

 

 

奥行きが深すぎる

 

パントリーは収納量を確保しようとすると、奥行きを深く取りがちです。しかし、奥行きが深すぎる収納は、使いにくさの原因になります。

手前に物を置くと奥が見えなくなり、何があるのか分からなくなります。結果として同じものを重複して買ってしまったり、使い忘れて期限切れになることもあります。

収納は「見えること」がとても重要です。奥行きを欲張るよりも、取り出しやすさを優先したほうが、結果的に使いやすくなります。

 

 

 

通路型にして後悔するケース

 

ウォークスルータイプのパントリーは一見便利そうに見えますが、使い方によってはデメリットもあります。通路として使うため、収納スペースが壁面に限られ、思ったより物が入らないということもあります。

また、人の出入りが多い場所になるため、落ち着いて整理しにくいという側面もあります。収納として集中して使いたい場合は、通路ではなく独立したスペースのほうが使いやすいこともあります。

間取りとしての見た目だけでなく、実際の使い方をイメージすることが重要です。

 

 

「とりあえず詰め込む」状態になる

 

パントリーがあることで安心し、ついストックを増やしすぎてしまうケースもあります。安売りのときにまとめ買いをして、気づけば管理しきれない量になっていることも珍しくありません。

収納は、入るだけ入れていいわけではありません。適切な量を把握し、管理できる範囲に収めることが大切です。パントリーは便利な反面、物を増やすきっかけにもなりやすい空間です。

 

 

キッチンとの役割分担が曖昧

 

キッチン収納とパントリーの役割が曖昧だと、使い勝手が悪くなります。どちらにも同じような物を置いてしまい、探す手間が増えることもあります。

よく使うものはキッチンに、ストック品はパントリーに、といったように役割を分けることで、動きがスムーズになります。収納は分け方次第で使いやすさが大きく変わります。

 

 

成功のポイントは「使い方の具体化」

 

パントリーで失敗しないためには、「どのくらいの量を、どんな頻度で使うか」を具体的にイメージすることが大切です。週に何回買い物に行くのか、どの程度ストックするのかを考えることで、必要な広さや配置が見えてきます。

また、家族全員が分かる収納にすることも重要です。誰でも同じ場所に戻せる仕組みができていれば、散らかりにくくなります。

 

 

まとめ|パントリーは「作ること」が目的ではない

 

パントリーは、あれば便利な空間です。しかし、使い方が曖昧なまま作ると、かえって暮らしにくさを生むこともあります。重要なのは、広さや形ではなく、生活に合っているかどうかです。動線、収納量、使い方。この3つが揃って初めて、パントリーは機能します。「とりあえず作る」のではなく、「どう使うか」を考えること。それが、後悔しない家づくりにつながります。