MENUCLOSE

BLOG・COLUMN

スタッフブログ・家づくりコラム

見せる収納と隠す収納、どこで使い分ける?

2026.02.23

 

家づくりの打ち合わせでよく出てくるのが、「収納は見せる方がいいのか、隠した方がいいのか」という悩みです。SNSや雑誌では、おしゃれに整えられた見せる収納が目を引きますが、同じようにつくったはずなのに「実際は散らかって見える」「維持できない」と感じる方も少なくありません。

一方で、すべてを隠す収納にした結果、確かに見た目はすっきりするものの、どこに何をしまったか分からなくなり、結局モノが増えてしまうケースもあります。見せる収納と隠す収納は、どちらが正解というものではなく、使う場所と目的によって使い分けることが重要です。

 

 

見せる収納は「暮らしの動線」とセットで考える

 

見せる収納が向いているのは、日常的に使う頻度が高く、出し入れの回数が多いモノです。すぐ手に取れて、戻すのも簡単な位置にあることで、生活の流れを止めずに使えるのが最大のメリットです。

例えばリビングで使う本や小物、キッチンで使う調理道具などは、毎日の行動の中で自然に目に入る場所にあることで、使いやすさが高まります。ただし、見せる収納は「使いやすい=整えやすい」状態が前提です。動線から外れた場所に見せる収納を設けると、飾るだけの収納になり、次第に使われなくなってしまいます。

 

 

見せる収納が散らかって見える原因

 

見せる収納で失敗しやすい理由は、収納するモノの性質を考えずに取り入れてしまうことにあります。パッケージの色がバラバラな日用品や、形や大きさが揃っていないモノをそのまま置くと、どうしても雑多な印象になります。

また、見せる収納は「常に整っている状態」を保つ必要があるため、忙しい日常の中では負担になることもあります。見せる収納はおしゃれさが注目されがちですが、実際には管理のしやすさが問われる収納方法だということを理解しておくことが大切です。

 

 

隠す収納は「量」と「把握しやすさ」がポイント

 

隠す収納の魅力は、生活感を抑え、空間をすっきり見せられる点にあります。来客時に慌てて片付けても、扉を閉めるだけで整った印象になるのは大きなメリットです。

ただし、隠す収納は安心感がある分、モノを溜め込みやすいという側面もあります。奥行きが深すぎる収納や、用途が決まっていない収納は、使わないモノの置き場になりやすく、結果としてモノの量が増えていきます。隠す収納を計画する際は、「何を入れる場所なのか」を明確にすることが欠かせません。

 

 

場所ごとの使い分けが暮らしやすさを左右する

 

見せる収納と隠す収納は、家の中の場所によって役割が変わります。リビングのように人の目に触れる場所では、見せる収納は控えめにし、隠す収納を中心に考える方が落ち着いた空間を保ちやすくなります。

一方で、キッチンや洗面などの作業スペースでは、必要なモノをすぐ取り出せる見せる収納が役立ちます。ただし、すべてを見せるのではなく、頻度の高いものだけを厳選することで、使いやすさと見た目のバランスが取れます。

 

 

見せる収納と隠す収納を分ける基準とは

 

使い分けの基準はシンプルです。「毎日使うか」「見た目を気にする場所か」「戻すのが面倒にならないか」という視点で考えると判断しやすくなります。見せる収納は、出し入れのしやすさを優先したい場所に。隠す収納は、量が多く生活感が出やすいモノを収める場所に向いています。この基準を持って計画すると、収納が暮らしの負担になることを防げます。

 

 

家づくりで大切なのは「収納の正解」を決めないこと

 

見せる収納と隠す収納に、万人共通の正解はありません。家族構成や生活スタイルによって、最適なバランスは変わります。流行や写真の印象だけで決めるのではなく、自分たちがどんな暮らしをしたいかを基準に考えることが大切です。暮らしに合った収納計画は、住み始めてからの満足度を大きく左右します。無理に見せる収納を取り入れなくても、必要な場所に必要な形で収納があれば、自然と整った暮らしにつながります。