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家づくりで一番ストレスになる場所はどこ?住んでから気づく「本当の使いにくさ」

2026.02.02

 

 

家づくりの後悔は「意外な場所」から始まる

 

注文住宅というと、リビングの広さやキッチンのデザイン、外観の印象など、目に見える部分に注目が集まりがちです。打ち合わせの中でも、ここはこだわりたい、ここは広くしたいといった話題は、自然と分かりやすい場所に集中します。

しかし、実際に住み始めてから感じるストレスは、必ずしもそうした“目立つ場所”とは限りません。むしろ、「そんなに重要だと思っていなかった場所」や「深く考えずに決めた部分」こそが、毎日の小さな不満として積み重なっていくケースが多く見られます。家づくりで一番ストレスになる場所はどこなのか。その答えは、人によって多少違いはあるものの、共通する傾向があります。

 

 

ストレスは「長くいる場所」より「何度も使う場所」に生まれる

 

多くの人が「リビングが一番大事」と考えますが、実はストレスが溜まりやすいのは、滞在時間が長い場所よりも、1日に何度も使う場所です。例えば、玄関、廊下、キッチン、洗面、トイレといった場所は、滞在時間は短くても、毎日何度も通ります。そのたびに「狭い」「動きにくい」「物が邪魔」と感じると、小さな不満が積み重なり、やがて大きなストレスになります。逆に、多少リビングが狭くても、日常動線がスムーズな家では、「住みにくい」と感じにくいものです。ストレスの正体は、広さや豪華さではなく、日常の動きとのズレにあります。

 

 

意外と多い「玄関」がストレスになる家

 

家づくりで軽視されがちなのが玄関です。「入れればいい」「最低限でいい」と考え、広さや収納を後回しにしてしまうケースは少なくありません。

しかし玄関は、家族全員が毎日必ず使う場所です。靴の脱ぎ履き、荷物の出し入れ、来客対応など、役割は意外と多くあります。収納が足りず靴があふれていたり、ベビーカーや掃除道具の置き場が決まっていなかったりすると、それだけで出入りが億劫になります。特に、朝の忙しい時間帯や雨の日など、条件が悪いときほど玄関の使いにくさは強く感じられます。「もう少し考えておけばよかった」と後悔しやすい場所の代表例です。

 

 

キッチンのストレスは「作業中」より「準備と片付け」

 

キッチンのストレスというと、調理中の動きに目が向きがちですが、実は不満が出やすいのは準備と片付けのタイミングです。冷蔵庫が遠い、ゴミ箱の位置が定まらない、食器棚までの動線が悪いといった問題は、毎日の家事にじわじわと負担をかけます。料理そのものよりも、前後の動きがスムーズでないことが、ストレスの原因になるのです。

また、キッチンは「人が交差しやすい場所」でもあります。家族が通り抜ける動線と作業動線が重なると、ちょっとしたことでもイライラしやすくなります。見た目が良くても、動きにくいキッチンは、満足度が下がりやすい場所と言えます。

 

 

洗面・脱衣室は「混雑」がストレスを生む

 

洗面所や脱衣室も、ストレスを感じやすい場所のひとつです。特に家族人数が多い場合や、生活リズムが重なりやすい家庭では、朝の混雑が大きな問題になります。

歯磨き、洗顔、身支度、洗濯といった行為が同時に行われると、スペースが足りないことによる不満が表面化します。洗面台の幅が足りない、収納が少ない、動くスペースが狭いといった点は、住んでから気づくことが多い部分です。このストレスは、毎日必ず繰り返されるため、「なんとなく我慢する」状態が続きやすく、気づかないうちに暮らしの満足度を下げてしまいます。

 

 

収納のストレスは「量」ではなく「場所」

 

収納が足りないという不満はよく聞きますが、実際には収納量そのものよりも、収納の場所が原因であることがほとんどです。必要な場所に収納がないと、物が出しっぱなしになり、片付けが面倒になります。結果として、家全体が散らかって見え、気持ちの余裕も失われがちです。特にストレスになりやすいのが、掃除道具や日用品の収納です。使う頻度が高いのに、しまう場所が決まっていないと、「とりあえず置く」が増え、暮らしの質が下がります。

 

 

ストレスの正体は「考えなくていいはずの動き」

 

家づくりで一番ストレスになる場所に共通しているのは、「無意識でできるはずの動きが、毎回引っかかる」という点です。

靴をしまう、物を取る、移動する、片付ける。こうした行動は、本来あまり考えずにできるものです。それが、動線の悪さや収納不足によって、毎回意識しなければならなくなると、確実にストレスになります。このストレスは派手ではありませんが、毎日の積み重ねによって大きくなっていきます。

 

 

ストレスを減らす家づくりの考え方

 

家づくりでストレスを減らすために大切なのは、「特別な場所」ではなく「当たり前に使う場所」にこそ時間をかけて考えることです。

間取りを考える際には、「どこが一番広いか」ではなく、「どこを一番よく通るか」「どこで立ち止まるか」を基準にすると、後悔が少なくなります。生活動線を具体的にイメージし、日常の動きがスムーズにつながっているかを確認することが重要です。

 

 

一番ストレスになる場所は、家ごとに違う

 

結局のところ、家づくりで一番ストレスになる場所は、家族構成や暮らし方によって異なります。ただし、「何となく決めた場所」が後から問題になるという点は、多くの家に共通しています。

だからこそ、家づくりの段階で、「ここは毎日どう使うか」「将来も同じ使い方をするか」を丁寧に考えることが大切です。家づくりの満足度は、目立つ場所ではなく、日常の小さな動きの積み重ねで決まります。一番ストレスになる場所をつくらないことが、長く快適に暮らせる家への近道です。