MENUCLOSE

BLOG・COLUMN

スタッフブログ・家づくりコラム

ウォークインクローゼットVSファミリークローゼット 徹底解説!

2025.09.01

 

 

家づくりの中で収納計画はとても重要なテーマです。十分な収納があるかどうかは、暮らしやすさや片付けやすさに直結します。特に衣類収納は、家族全員が毎日使うからこそ快適さを左右する大きなポイントです。その代表的なスタイルが、ウォークインクローゼットとファミリークローゼットです。どちらも大容量の収納を実現できる方法ですが、実際に暮らしてみると使い勝手や満足度には大きな違いがあります。どちらを選ぶべきか迷う方も多いのではないでしょうか。この記事では、それぞれの特徴やメリット・デメリットを整理しながら、ライフスタイルに合った収納のあり方を考えていきます。

 

 

ウォークインクローゼットの魅力と特徴

 

ウォークインクローゼットは、歩いて中に入れるほどの広さを持つ収納空間です。主寝室に隣接して設けられることが多く、洋服やバッグ、小物類を一カ所に集約できるのが特徴です。壁面をぐるりとハンガーパイプや棚で囲むことで、衣類を見やすく取り出しやすい環境を作ることができます。個人の空間という性格が強く、まるで自分専用のドレッシングルームのように利用できる点は大きな魅力です。コーディネートをその場で確認したり、鏡を置いて身支度を整えたりと、収納以上の役割を果たすことができます。一方で、家族全員の衣類をここに集約するのは必ずしも効率的とは言えません。寝室に隣接してる場合、他の家族が服を取りに行くたびに出入りが増え、動線が煩雑になりやすいからです。また通路を確保する分だけ面積が必要になり、3畳程度ではやや窮屈に感じることもあります。広々とした快適なウォークインクローゼットを実現するには、4畳以上の面積を確保することが理想です。つまりウォークインクローゼットは、収納量だけでなく自分の時間を楽しむ空間としての側面を重視したい人に向いていると言えるでしょう。

 

 

ファミリークローゼットの魅力と特徴

 

一方のファミリークローゼットは、家族全員の衣類や荷物を一カ所にまとめて収納するスタイルです。設置場所はリビングに近い1階や、2階ホールの中央など、家族が自然にアクセスしやすい共有スペースであることが多いです。洗濯をして乾かした衣類を各部屋に振り分ける必要がなく、まとめて一度にしまえるため、家事効率が大幅に向上します。共働き家庭や子育て世帯に特に人気が高いのはこの理由です。家族全員のものを一カ所に管理できるため、季節の入れ替えも楽になります。子どもの服も夫婦の服も同じ場所にあるので、家族全体の衣類の量を把握しやすく、無駄な買い物を減らせるというメリットもあります。ただし、複数人が同時に使うことを想定しないと、朝の支度の時間帯などには混雑しやすくなります。また、自分専用の空間というより共同の収納部屋という性格が強いため、プライベート感を求める人には物足りなさを感じるかもしれません。4畳以上の広さを確保し、できれば出入り口を2カ所以上設けることで、家族が重なってもスムーズに使えるようになります。

 

 

それぞれの違いを整理する

 

両者の違いを整理すると、ウォークインクローゼットは個人や夫婦のための収納兼プライベート空間であり、ファミリークローゼットは家族全員で共有する効率的な収納空間と言えます。前者は衣類の数が多く、おしゃれや身支度の時間を楽しみたい人に向いています。後者は洗濯から収納までの流れをスムーズにし、家事負担を減らしたい家庭に最適です。設置場所も異なり、ウォークインクローゼットは寝室の隣に、ファミリークローゼットはリビング近くや家族の動線上に計画されるのが一般的です。広さの基準にも差があります。ウォークインクローゼットは3畳から設置可能ですが、通路を含むため体感的には思ったより狭く感じることもあります。それに対してファミリークローゼットは4~5畳ほど確保できれば、家族全員分を収納しても使いやすさを保てます。どちらも十分な広さと収納計画があってこそ快適に機能する空間です。

 

 

ライフスタイルに合わせた選び方

 

どちらを選ぶか判断するにはまず、誰がいつどのように使うのかを明確に判断することが大切です。忙しい共働き家庭や小さな子どもがいる家庭では、家事効率を最優先にしたファミリークローゼットが暮らしやすさを高めます。洗濯をして乾かしたものをそのまま一カ所に収納できる動線は大きな魅力で、毎日の負担を減らす効果が実感しやすいでしょう。一方で服や小物が多く、コーディネートや収納の仕方にもこだわりたい人にはウォークインクローゼットが適しています。収納空間というより自分のための部屋として使えるので、趣味やファッションを楽しむ人には特に人気があります。将来的に夫婦で使う専用空間としても心地よい選択肢になるでしょう。理想的なのは、両者を組み合わせて取り入れる方法です。家族全員の衣類はファミリークローゼットに集約し、夫婦の寝室にはウォークインクローゼットを併設する。そうすることで、家事効率とプライベート性を同時に確保でき、暮らしの質をさらに高めることができます。

 

 

まとめ

 

ウォークインクローゼットとファミリークローゼットは、いずれも暮らしを快適にするための大容量収納です。しかし、その役割や使い勝手は大きく異なります。個人の時間や趣味を楽しむためのプライベート空間を重視するならウォークインクローゼット。家事効率や家族全員の使いやすさを重視するならファミリークローゼット。大切なのは、自分たちの暮らし方に合ったスタイルを選ぶことです。また、家族構成やライフスタイルは年月とともに変化していきます。子どもが成長する、共働きになる、二世帯同居になるといった変化に対応できる柔軟な収納計画を立てておけば、将来も長く快適に使い続けられるでしょう。注文住宅を計画する際は、どちらが自分たちに合っているかをじっくり考え、理想の暮らしにふさわしい収納を実現してみてください。