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2階リビングという存在~光と眺望を楽しむ家づくりのアイデア~

2025.08.04

 

 

1階リビングが当たり前と思っていませんか?家づくりを考えるとき、多くの方がリビングは1階という固定概念を持っています。しかし、都市部の住宅密集地や、土地に制約があるケースでは、あえて2階リビングを選ぶご家庭が増えてきました。「えっ?階段が大変じゃないの?」と不安に思われるかもしれませんが、実は2階リビングは1階リビングでは得られないメリットがたくさんあるのです。この記事では、2階リビングの魅力から実例、設計時の注意点までをご紹介していきます。注文住宅だからこそ叶えられる暮らしをぜひ参考にしてみてください。

 

 

注目される理由は採光と眺望

 

2階リビング最大の魅力は、明るさと開放感です。1階が隣家や塀で囲まれていても、2階なら高窓やバルコニーからたっぷりの自然光を取り組むことができます。また、周囲に高い建物がなければ、リビングからの景色や抜け感も抜群。朝は光の中でコーヒーを、夜は星空を眺めながらリラックス…そんな暮らしも夢ではありません。特に都市部や住宅が密集したエリアでは、1階にリビングを置くとどうしても窓の外は壁やフェンス。それが2階になるだけで空を感じる生活空間へと変わります。

 

 

プライバシーを守りながら開放感を得られる

 

もう一つの大きな利点が、人目を気にせずくつろげるという点です。1階リビングでは通行人や隣家からの視線が気になって、常にカーテンを閉めた生活という声もよく聞きます。ですが、2階なら高さがあるぶん視線が届きにくく、カーテンを開けたままでも落ち着いた時間を過ごせます。外からの目線を気にせず、開放的な窓や吹き抜けを採用できるのも魅力です。また、防犯面でもメリットがあります。1階に比べて外から侵入しにくいため、窓を開けて過ごすことへの安心感にも繋がります。

 

 

リビングとバルコニーをつなげれば、もう一つの部屋ができる

 

2階リビングと相性がいいのが、バルコニーやルーフバルコニーとの一体設計です。大開口の窓を使えば、室内と屋外の繋がりが生まれ、リビングをもう一部屋分広く感じることができます。天気の良い日はバルコニーでランチをしたり、お子さまの遊び場として活用したり、ペットの日向ぼっこスペースにしたりと、暮らし方のバリエーションが広がります。また、2階バルコニーなら洗濯物が良く乾き、風通しも良いので、生活動線としても機能的です。

 

 

生活動線の工夫が快適性のカギ

 

とはいえ、2階リビングにはいくつかの注意点もあります。代表的なのは階段の上り下りが増えることです。特にキッチンと玄関が別階になると、買い物帰りに思い荷物を持って2階まで運ぶのが大変という声もあります。この対策としてよく採用されているのが、玄関から2階リビングへ直接アクセスできるスキップ階段、ホームエレベーターの設置(将来的なバリアフリーも考慮)、1階にファミリー玄関を設けて、荷物は分散、などの間取りの工夫です。また、小さなお子さんがいるご家庭では、2階までの階段が安全か?という点も大切です。階段幅を広く取る、手すりを工夫する、キッズゲートをつけるなどの対策をすれば、安全性も問題ありません。

 

 

家族の暮らしに合わせた設計で快適な空中リビングへ

 

2階リビングの家は、眺望や採光といった立地のメリットを最大限に引き出せる設計です。ですが、万人に合う間取りというわけではありません。例えば、高齢のご家族と同居する予定がある、毎日の買い物や家事を1階で完結させたい、ペットの移動やバリアフリー性を重視したい。こういった条件がある場合は、1階にLDKを設ける、1階にもセカンドリビングを作るなどの工夫が求められます。つまり大事なのは、土地や暮らし方に合わせて柔軟にプランを考えること。注文住宅なら、敷地条件、家族構成、将来設計に合わせた間取りが実現できます。

 

 

実例から学ぶ、2階リビングの成功ポイント

 

当社で施工したお客様の中にも、土地が狭くて暗かったけど、2階リビングにしたら毎日が明るくなった、屋根の形を工夫して天井高3m以上の開放的な空間ができたといった声もあります。また、高窓や吹き抜けを組み合わせることで、周囲の建物に影響されずに光を取り組む工夫も可能です。外からは見えない高窓を採用すれば、プライバシーを守りつつ、日中は電気いらずというケースも。中には1階に寝室・水回り、2階にLDKと和室というように機能で階を分ける間取りで、家事効率と快適さを両立しているご家庭もあります。

 

 

まとめ

 

リビング=1階という考えにとらわれず、土地の特徴を活かして暮らしを楽しむ。2階リビングは、そんな自由な家づくりの象徴とも言えるプランです。もちろん階段の移動や動線の工夫など考えるべき点もありますが、それ以上に毎日が明るく、開放的で、心地よい時間に変わるという価値があります。もし今、暗い土地しか見つからない、周囲の視線が気になるといった悩みをお持ちなら、一度2階リビングという選択肢を検討してみてください。設計の工夫次第で家族にぴったりな暮らしが見つかるかもしれません。