スタッフブログ・家づくりコラム
散らからない玄関のつくり方~暮らしの質は収納と動線で変わる~
2025.07.07

毎日、仕事や学校、家事や育児に追われていると、家の中がどうしても散らかりやすくなります。その中でも特に片づかない場所として多くの家庭で挙げられるのが、玄関です。
帰ってきたら靴が出しっぱなし、カバンやランドセルが床に置かれっぱなし。朝はバタバタと出かける準備でごちゃごちゃ……。そんな日常を少しでもラクに、整った暮らしへと変えるためには、「収納」と「動線」に目を向けた玄関づくりが不可欠です。
注文住宅だからこそ叶えられる、家族全員が使いやすく、片づけやすい玄関のアイデアをご紹介します。
靴が出しっぱなしにならない玄関収納の工夫
まず、玄関が散らかる大きな原因のひとつが「靴の置き場不足」です。特に家族の人数が多かったり、おしゃれ好きな方がいたりすると、靴の数はすぐに増えてしまいます。毎日履く靴とたまにしか使わない靴、季節ものやスポーツ用の靴など、用途に応じて管理する必要があります。
ここでおすすめなのが、「大容量シューズクローク」の設置です。玄関の隣に設けるウォークインタイプの収納空間で、靴を棚にたっぷり並べて収納できるのはもちろん、傘やレインコート、アウトドア用品、ベビーカーなども一か所にまとめられます。
また、家族全員分の靴が片づくように、棚の高さを可動式にしておくと便利です。子どもの成長に合わせて高さを変えられたり、ブーツなど高さのある靴にも柔軟に対応できます。棚の一部を引き出しにして、靴下やシューケア用品を収納するのもおすすめです。
さらに、「扉付き」と「オープンタイプ」の収納をバランスよく配置することで、見せたくない部分は隠しながら、使いやすさも両立。来客時もスッキリとした玄関を保ちやすくなります。
家族みんなの帰宅後の荷物をどう管理するか?
靴だけでなく、玄関には意外と物が集まりやすい場所です。とくに小さなお子さんがいる家庭では、ランドセル、帽子、上着、水筒、体操服……と持ち帰るものも多く、置き場がないままだとすぐに散らかってしまいます。
ここで活躍するのが「ただいま動線」です。これは、帰宅後の動きに合わせて、物を置く場所や片づける収納を配置するという考え方。たとえば、玄関横にファミリークローゼットを設けて、上着や通学カバンをしまえるようにする。もしくはシューズクロークの一部にフックや収納カゴを設置して、帰ってすぐに荷物を置く→かける→しまう流れを作る。こういった仕組みがあれば、自然と片づけの習慣がつき、玄関の乱れも防げます。
また、収納の高さや使い方を子どもの目線・手の届く範囲で使えることも大切です。子ども自身が片づけやすいように、低い位置に収納ボックスやランドセルラックを置くなど、年齢に応じた収納設計が暮らしの質を高めてくれます。

忙しい朝・疲れた夜に効く「家事ラク動線」のヒント
玄関収納が整っても、日々の動作がバタバタしていては暮らしはラクになりません。そこで注目したいのが、「玄関からの動線設計」です。特に共働き家庭や子育て世帯では、帰宅後の流れや朝の支度がスムーズに進むように、間取りを工夫することが大きな時短効果につながります。
たとえば、玄関からすぐに洗面スペースや脱衣所につながる間取りは近年非常に人気です。帰宅後すぐに手洗いやうがいができ、ウイルスや花粉を室内に持ち込むリスクを減らせます。特にインフルエンザやコロナの流行があったことで、玄関→手洗いの導線がある家の価値は見直されています。
さらに、玄関からキッチンやパントリーへ直接アクセスできる動線も、忙しい家庭には最適です。買い物帰りに重い荷物をリビングを通らずすぐに収納できるので、家事動線が効率化されます。生鮮食品を素早く冷蔵庫にしまえる、ストックをすぐ棚にしまえる、といった些細なことでも、毎日の積み重ねが家事の負担を軽減してくれます。

収納と動線はセットで考えるのがコツ
ここまで紹介してきたように、玄関収納と動線の設計は密接に関わっています。単にものをしまうだけでなく、「どこで・いつ・誰が・どう使うか?」という視点で収納と動線を一緒に考えることで、玄関は暮らしのハブとして機能し始めます。
例えば、下記のような組み合わせは非常に効果的です
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帰宅後→シューズクロークで靴をしまう→手洗い→パントリー→キッチン
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帰宅後→子どもがランドセルと上着を玄関収納へ→自分の部屋へ
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朝の出発時→シューズボックス上で鍵やマスクを取ってそのまま出発
このように、行動と片付けがリンクする間取り・収納計画こそが、「散らからない玄関」「ラクな暮らし」を実現する鍵なのです。
注文住宅でこそ叶う「家族の暮らしに合った玄関」
建売住宅や分譲マンションでは、玄関の形や広さ、収納方法がある程度決まっていることが多く、自分たちの暮らしにぴったり合った玄関をつくるのは難しいものです。
しかし、注文住宅であれば、ライフスタイルに合わせて自由に玄関を設計することができます。
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子どもが小さいうちは片づけやすさを重視し、将来的には収納を可変できるようにしておく
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家事が忙しい共働き夫婦のために、最短距離の帰宅・出発動線を設計する
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おしゃれ好きな家族のために、大容量の靴収納+ディスプレイ棚を取り入れる
こうした希望を形にできるのは、注文住宅ならではの魅力です。
まとめ:玄関が変われば、暮らしが変わる
散らかりやすい、動きにくい、片づけにくい。そんな玄関の悩みは、収納と動線を見直すことで大きく改善できます。
特に家族全員が使う場所だからこそ、全員が使いやすく、無理なく片づけられる仕組みが必要です。玄関から家全体の快適さにつながる。そんな住まいづくりを、注文住宅で実現してみませんか?
あなたの暮らしにぴったりの玄関を、一緒に考えましょう。