スタッフブログ・家づくりコラム
ランドリルームのある暮らしが、家族の毎日を変える
2025.06.02

家づくりを考えるとき、間取りやデザインにはこだわっても、洗濯スペースは「とりあえず洗濯機が置ければOK」となってしまいがちです。けれど、ランドリールームをきちんと考えることで、暮らしの快適さや家事の効率は大きく変わります。
洗って、干して、畳んで、しまう。この一連の洗濯作業を、ひとつの場所でスムーズに完結できるランドリールームがあれば、日々の家事は驚くほどラクになります。梅雨や花粉の季節でも室内干しができ、生活感を外に出さず、すっきりとした空間で過ごせるようになります。
では実際にどんな家庭にどのようなランドリールームが合うのでしょうか。ここでは家族構成別に理想的なランドリールームの形をご紹介します♪
忙しい共働き夫婦に:時短と動線が命のランドリースペース
共働き世帯では、平日は仕事で時間がなく、夜遅くに洗濯を回すという方も多いのではないでしょうか。そんなライフスタイルにフィットするのは、干す作業を減らせるよう乾燥機を活用した時短型のランドリールームです。
乾燥が終わったらすぐにその場で畳めるカウンターを設けたり、タオルや下着をすぐ収納できる引き出しを用意したりすれば、洗濯動作が格段にスムーズになります。さらに、ランドリールームと寝室やファミリークローゼットを隣接させることで、「しまう」までの動線が最短に。朝のバタバタや夜の疲れた時間でも、ストレスを感じにくい設計です。
子育て中の家庭に:家族みんなで使える工夫を
洗濯物の量が多く、汚れ物も頻繁に出る子育て世帯にとって、ランドリールームは「家族で使う家事の拠点」となります。学校や部活、習い事の洗い替えが多いご家庭では、広めのランドリースペースがあると便利です。
たとえば、上下2段に干せる物干しバーを取り付ければ、子どもが自分で洗濯物を干したり、取り込んだりすることもできます。作業台や収納棚を子どもでも手が届く高さに調整すれば、畳んでしまうまでを家族で分担しやすくなります。
また、ランドリールームと脱衣所をつなげておくと、汚れた服をすぐ洗濯機に入れられる便利な動線が生まれ、暮らしの中に自然な家事の流れをつくることができます。

セカンドライフや老後を見据えて:やさしい設計で、安心を
年齢を重ねたご夫婦や、将来を見据えて家を建てる方にとっては、日常の家事動作が無理なく行えるようなランドリールームが理想的です。
洗濯機の位置は腰の高さに合わせて設置し、カゴを床に置かずに済むような棚の配置も考慮しましょう。また、洗濯物を畳むカウンターは、座ったままでも使える高さがあると安心です。
さらに、脱衣所・浴室・ランドリールームを一体化した間取りにして、室内の温度差を減らすことでヒートショックのリスクを軽減できます。断熱性の高い素材や、床の滑りにくさにも配慮すると、毎日の洗濯が安全で快適な習慣になります。
小さなスペースでも、工夫次第で十分機能する
ランドリールームは広い家だけの特権ではありません。2畳ほどのスペースでも、「洗う・干す・畳む・しまう」がひとつの流れでできるように工夫すれば、十分に快適で効率的な空間になります。
たとえば、壁面に収納棚を設けたり、天井に昇降式の物干しバーを取り付けたりすることで、省スペースでも洗濯動線をしっかり確保できます。洗濯機と乾燥機を横並びに配置し、その上を畳み台として活用するなど、限られた面積でも「移動せずに完結する」設計が可能です。
暮らしに合った設計と使い方次第で、小さなランドリールームでも、毎日の家事をぐっとラクにしてくれます。

まとめ:家事の負担が減ると、暮らしが変わる
洗濯という作業が、「面倒な日課」ではなく「日々のリズムの一部」になる。そんな暮らしを実現してくれるのが、ランドリールームのある住まいです。
家族構成やライフスタイルは時間とともに変化していくもの。だからこそ、今の暮らしに合ったランドリールームをつくり、将来にわたって柔軟に対応できる空間を持つことが、家づくりの大きなポイントになります。
毎日当たり前のようにこなしている洗濯。その動線が整うだけで、家事はもっとラクに、もっと気持ちよくなるはずです。家をつくるときにはぜひ、「洗濯をどこでどうするか」を間取りの中心に据えてみてください。ランドリールームがあることで、暮らしが変わったという声は、私たちの元にもたくさん届いています。あなたの暮らしにも、そんな変化が訪れるかもしれません。