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今さら聞けない「1坪」とは?住宅作りの基本を知ろう!
2025.05.19

注文住宅を検討していると、打ち合わせや資料の中で頻繁に目にする「坪(つぼ)」という単位。
「土地は50坪」「延床面積は32坪です」といった説明を受けたことがある方も多いのではないでしょうか。
しかし、日常生活ではあまり使わないこの「坪」という単位。
実際にはどのくらいの広さなのか、ピンとこないという方も少なくありません。
今回は、「1坪ってどれくらい?」「なぜ今でも使われているの?」といった基本的な疑問に丁寧にお答えします。
これから家づくりを始める方にとって、知っておくと役に立つ内容です。
1坪はどのくらいの広さ?
結論から言うと、**1坪は約3.3平方メートル(㎡)**です。
もう少しイメージしやすく言い換えると、畳2枚分の広さになります。
日本では地域によって畳の大きさに差がありますが、標準的な畳1枚(1帖)は約1.65㎡。
つまり、1坪はその2倍、畳2枚ぶんというわけです。
たとえば、「6帖の部屋」と聞いた場合、それは3坪の広さになります。
こうして覚えておくと、図面を見るときや間取りを考えるときにとても役立ちます。

なぜ今でも「坪」が使われるのか?
日本の法律では、面積の単位は「平方メートル(㎡)」を使うことになっています。
それにもかかわらず、住宅業界では今もなお「坪」がよく使われています。
その理由の一つは、生活の感覚に近い広さを表す単位として「坪」が便利だからです。
とくに土地や住宅の購入を検討する世代の多くは、「30坪の家」と聞けばなんとなくその広さを想像できます。
不動産の資料や図面に坪表記が多いのも、そうした背景があります。
また、価格を考える際にも「坪単価」という考え方が一般的です。
坪単価とは、1坪あたりにかかる建築費用のこと。
たとえば「坪単価70万円」で「延床面積30坪」の家を建てる場合、建物本体の価格は 70万円×30坪=2100万円が目安になります。
このように、「坪」は面積の感覚だけでなく、住宅の価格や規模を考える際の基本単位として、今でも重要な役割を持っているのです。
注文住宅における「坪」の使われ方
注文住宅の計画では、「延床面積◯坪」「建築面積◯坪」「坪単価◯万円」といった表現が頻繁に登場します。
延床面積とは?
建物の各階の床面積をすべて合計した面積です。
たとえば、1階が20坪、2階が15坪であれば、延床面積は合計35坪となります。
この延床面積をもとに坪単価をかけて、建物の価格の目安を算出します。
建築面積とは?
建物が地面に接している面積のことです。
敷地面積に対して建ぺい率を計算する際などに使われ、設計時にはとても重要な指標になります。
こうした用語は、最初は少し混乱するかもしれませんが、「1坪=畳2枚」という感覚を持っておくことで、間取りや部屋の広さを自然にイメージできるようになります。
たとえば、
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「リビングを広めに取りたい」と思ったときに、「20帖=10坪くらい」と判断できる
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「この収納は1坪だから、ウォークインクローゼットにちょうど良さそう」など
家づくりのアイデアも、より具体的に膨らんでいきます。

まとめ:坪の感覚を身につけると、家づくりがぐっとスムーズに
注文住宅を建てるうえで、「坪」という単位は避けて通れない存在です。
土地の広さ、建物の規模、価格の目安──そのすべてに関わってくる基本の単位だからです。
「1坪=約3.3㎡=畳2枚」と覚えておくだけでも、図面や資料の理解度が大きく変わります。
坪の感覚を持つことで、「この家が自分たちにとってどのくらいの広さなのか」「この価格が妥当なのか」が判断しやすくなり、理想の住まい像がより明確になります。
また、数字を読み解くだけでなく、「この広さでどんな暮らしができるか」を具体的にイメージすることが、家づくりではとても大切です。
家は、単なる広さの比較ではなく、暮らし方そのものを形にする場だからです。
はじめは難しく感じるかもしれませんが、営業担当者や設計士と話す中で少しずつ「坪感覚」がつかめてきます。
この感覚が身についてくると、住宅展示場やモデルハウスを見学したときの視点も変わり、間取りを見て「ここは◯坪くらいかな」と自然と広さが想像できるようになるでしょう。
理想の住まいを実現するための第一歩として、まずは「1坪」の基本をしっかり理解しておきましょう。
その小さな一歩が、後悔のない家づくりへとつながっていくはずです。